大学の先生の講義ノート

臨床角帽学概論A

teaching is to learn.

 

テストお疲れ様でした。そしてもうすぐやってくる、恐怖の成績問い合わせ!

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学期末テストが終わった〜評価も付けました~

学生の皆さん、テストお疲れ様でした。もう、どこの大学でも、最終のテストが終わりましたよね。(2月13日現在)

私の授業は課題が多いです。
その上、テストも実施します。

シラバスをちゃんと読んでなかった学生が、こんなに課題があるからテストはないと思ってた、とボヤいてました。

ついてきてくれた学生たち、ありがとう!

課題を全く出さず、出席もしたことのない学生がテストだけ受けに来ましたが、
「この授業は、テストの評価配分が5割で、仮に満点を取っても落ちます、テストを受ける受けないは自由です。どんな授業だったか知るだけでも…よかったら受けてみませんか」
懇切丁寧に説明してテストにお誘いすると、舌打ちをして出ていきました。

お行儀の良くない学生も多い大学ですが、私の授業は、こんな感じでややこしいからから、最後まで生き残った学生は、人数も少なく、皆優秀で、テストを受けて落第する学生はほぼいません。

落第しちゃうのは、出席日数ギリギリ、提出物評価ギリギリな学生が多いです。
「ギリギリ」でもいいんですよ。ルールですから。
でも、ギリギリ学生に限って、テストがやっぱりもひとつなんですよね、残念!

私が学生の頃は、答案を紙飛行機で飛ばして飛ばなかった学生を落とす、なんてうわさの先生もいらっしゃいましたが、今は先生のたなごころの中に学生を評価できないような風潮ですね。

授業評価の欄に、「シラバス通りに授業を進めたか」とか「シラバス通りの評価をしたか」みたいな項目がある(大学もある)し、何かあったらきちんと説明できるような、授業&評価してよね、ってことです。世知辛いなあ。

で、もうすぐ毎年必ずやってくる、成績問い合わせ。

これ、めっちゃ嫌なんです。
最初に問い合わせを受けたとき、ムッとしました。

いや、もちろん、付けまちがいかもしれないので見直しますし、私が学生の頃も問い合わせをして落ちていた単位が合格になった友達もいました。

なぜムッとするかというと、ほぼ、到達点に程遠い学生に限って問い合わせをしてくるからです。

合格点ぎりぎりの惜しい学生、全部出席していてレポートの提出状況もいい学生、頑張ってたけど就活とかでミニレポート出しそこなった学生…そういう学生たちだったら、「そうか、そうだよな、納得いかないよな。」と共感もできるし、「う~ん、頑張りに免じてこの自由記述のところ、10点プラスであげちゃおうかな」という仏心(いや、まったくこのようなケースは未経験ですし、しちゃいけないことですよね)も湧いてきそうな感じです。

なぜか、成績にいちゃもんつける学生は、(私の経験では100%)まったく到達していない学生なんです。
ジャンプしても、なんなら、ホッピング履かせてあげても届かない感じの子たちです。

はじめて講義を担当した時は右も左もわからず、慎重だったので、私は100人程度の学生についてエクセルで名簿を作り、出席の有無、発表、レポート、テストなどの項目を一覧表にし、シラバスに記載されたとおりの評価配分した点数を記入し、計算して、それに基づいて機械的に評価をつけました。

それが功を奏し、問い合わせにはスムーズに対応できました。
それ以来、学生の成績は、Excelで管理するようにしています。

最初の大学は、いちゃもんつける学生とのやり取りが教員に任されたので、その評価の内容と、テストのミスしたところへのコメントとを文書にまとめて学生に送りつけました。納得したみたいでした。

中には「自分はテストがかなりできた。評価がおかしい。」と堂々と言い放ってくる学生もいます。びっくりです。「ほかの子の答案見せたろか~?もうちょっと日本語のうまい使い方あるやろ。あんた恥ずかしいで。」って思うこともしばしば。

この自信はどこから来るのだろうか。単に言葉を知らないだけか。

言ったら何とかなると思っているのか、本気なのか。

意味がわからない。

まあ、評価の内容とコメントを見て、さらに食い下がってきた学生はいませんが。
この作業だけでも、結構しんどいです。
ほんとに、いちゃもんなんやもん。
それと、いちゃもんを付けてくるのは、ほぼ男子学生です。なんでだろう。

テスト&評価が終わってホッとしたのも束の間。

今年もまた、成績問い合わせが来るのだろうか・・・

 半年間お疲れ様でした&ありがとう

テストの最終日、いつも熱心に聞いてくれてるな~と思っていた学生が、今までしゃべったこともなかったのに私のところに来て、

「何があってもこの授業は絶対参加しようと思ってて。好きな授業でした。良い経験をさせていただきました。先生とはこれでお別れですが…本当にありがとうございました。」

と言いに来てくれたて、なんかね。

むくわれた、と思った瞬間。

私一人張り切って、空回りかな、と思っていたこともあったけど、課題も多いめんどくさい授業だったと思うけど、本気でやっててよかった、って思いました。

あの学生の言葉で、あと3年位はがんばれそう。

 

こちらこそ、ありがとう。あなたたちのおかげで、私も学びの多い時間になりました。

また、授業に遊びに来てね!

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